PhotoReaders.jp特別企画 リネット・アイリスさんインタビュー 愛と笑顔とフォトリーディング

リネット・アイリスさんインタビュー 愛と笑顔とフォトリーディング

フォトリーディングは私に、より豊かで、よりエキサイティングな人生をもたらしてくれいました。

リネットさん

―今回の来日の主な目的は何ですか?

リネット新しいフォトリーディング・インストラクター 4 名の研修と、しばらく前にインストラクターになった人たちとのミーティングのためです。もう 1 つ、(公認インストラクターの石ヶ森)久恵さんが、インストラクターを認定する認定インストラクターになるための研修も行なっています。

―新しいインストラクターの研修はいかがでしたか?

リネット7 日間の研修でしたが、みなさん非常に優秀でした。1 人は中国の上海から参加していて、あとの 3 人は、日本でリーディング・ファシリテーターとして活躍している人たちです。

―フォトリーディングのインストラクターになるために、一番大切なことは何だとお考えですか?

リネット私がもっとも重要だと考えているのは、その人がフォトリーディングを愛しているということです。大切なのは「愛」です。フォトリーディングを完全にマスターし、5 つのステップを問題なくできること、また、自分の意識と無意識に働きかけることが大好きなこと、これは大変重要です。なぜなら、フォトリーディングを教えるということは、まず、自分はフォトリーディングができるということ、次に、自分はフォトリーディングが大好きだということを、講座の参加者に知ってもらうことが肝心だからです。

私にとってフォトリーディングを教えることは、受講生がよりよい人生を送るため、より豊かでエキサイティングな人生を送るために、自分が何をシェアできるかということに尽きます。私の場合、フォトリーディングがまさにそういった人生をもたらしてくれました。目的を持つこと、楽しむこと、学ぶことに対する不安を取り除く方法についても、教わりました。

フォトリーディングは、まったく新しい学習法です。フォトリーディングを学べば、何だって学べます。なぜなら、フォトリーディングは脳全体を使った学習のためのプロトコルだからです。これは、受講生が知るべきもっとも重要なことです。意識と無意識の両方を活用する。そうすればすべてが変わるのです。

この20年で情報量は莫大に増えましたが、フォトリーディングがあれば対応できます。

―フォトリーディングのインストラクターの数は、世界中で日本が最多だと聞いています。フォトリーディングが日本でこれほどまでに必要とされる、あるいは支持を得ている理由は何だと思いますか?

リネットまず、フォトリーディングは脳全体を使うホール・マインド・システムですから、漢字・平仮名・カタカナがまじる表記システムを採用する日本人は、より速く、楽に学ぶことができます。それが 1 つです。もう 1 つは、神田昌典さんが日本にフォトリーディングを持ち込むことを決めたとき、彼は自分の講座に多くの経営者を招待しましたね。彼らはフォトリーディングに夢中になり、自分の会社に戻って社員たちにその魅力を伝えました。これはとても重要だったと思います。

さらに、もう 1 つの理由として、日本人は互いによく連絡を取り合うことが挙げられると思います。日本には、アメリカよりもしっかりとした「ソーシャルネットワーク」がありますね。

―そう思われますか?

リネットええ、思いますよ。アメリカでは、インストラクターたちはアメリカ全土に散らばっていて、互いに話す機会もほとんどないですし、情報を共有することもありません。フォトリーディングが普及するためには、人々のネットワークが必要です。その意味で、日本ではリーディング・ファシリテーターによる読書会も非常にうまく機能しています。

―リネットさんは、これまで 23 年にわたりフォトリーディングを教えていらっしゃいますが、その間にはさまざまな社会の変化があったと思います。誰もがパソコン、携帯、あるいはスマートフォンを持つようになり、私たちは情報にさらされて生きるようになりました。そのような変化の中で、フォトリーディングの持つ意味も変わってきたとお考えですか?

リネットさん

リネット私がこの 23 年間で感じたもっとも大きな変化は、情報量が莫大に増えたということです。もし、それらの情報を扱う新しい術を持たなければ、術を持つ人と同じような仕事に就くことや、同じように学校を卒業することは難しいでしょう。この 20 数年で、ストレスのレベルは急激に上昇しました。アメリカでは、より多くの人が失業の不安を抱えています。それは日本でも同じだと思います。

新しい仕事やコンピューターの使い方など、さまざまなことを学ぶためのスキルを持っていなければ、取り残されてしまう。それは大変つらいことです。もちろん、フォトリーディングは失業に対する答えではありませんが、これだけは言えます。フォトリーディングのスキルがあれば、適応できる。変わることができる。より大きな柔軟性を持ち、人生をもっと楽にとらえることができる。そして、ストレスのレベルは低い。なぜなら、フォトリーディングではリラックスすることがすべてだからです。

ストレスを感じていたら、フォトリーディングはできません。それは無理なのです。ストレスを感じた途端、脳波は速くなり、ベータ波ベータ波に変わります。つまり、ストレスを受けている脳には、新しい情報は入らない。ストレス下にある脳は、目の前にあるものしか見ることができません。そうではなく、周縁視野を使い、より多くのものを見ることが、私たちが生き残るためには必須なのです。ですから、フォトリーディングの必要性は、私が学び始めたころよりもさらに増していると思います。

子どもは、歩けるようになるまでに何回も転びます。フォトリーディングも同じです。

―現在フォトリーディングを学んでいる人たちに、アドバイスをいただきたいと思います。フォトリーディングを学んでいる人の中には、5つのステップにこだわるあまり、フォトリーディングは難しい、自分には無理だ、と思ってあきらめてしまう人がいます。こういった人に、何かアドバイスはありますか?

リネットわかりました。歩き方を学ぶことにたとえて考えてみましょう。

―歩き方、ですか。

リネットさん

リネット子どもは、歩けるようになるまでに何回も転びますね。それでも起き上がり続け、ついに、脳全体で二足歩行の動きを習得します。でも、そのためには何回も転ぶことが必要なのです。

歩けるようになるのは大変なことです。苦労して、這い上がって、ようやくできるようになる。母親に「歩きなさい」と言われたら、すぐに立ち上がって歩けるというようなものではないのです。それはまったく違います。

言葉をしゃべるのも同じことです。子どもは、いきなり完全な文章を話せるわけではありません。まずは、個々の単語から話します。

フォトリーディングも同じです。フォトリーディングも、脳全体を使うスキルなのです。ですから私は、フォトリーディングが身につくまで、あらゆるものをひたすらフォトリーディングしました。新聞をフォトリーディングする、メールをフォトリーディングする、記事をフォトリーディングする、雑誌をフォトリーディングする、本をフォトリーディングする。

このとき私が行なったのは、ステップ 1「目的を設定する」と、ステップ 3「フォトリーディングする」の 2 つだけです。なぜなら、その時点での私の目的は、より速く、より簡単に情報を処理する方法を学ぶことだったからです。ですから、歩き方や話し方を学習するのと同じように、脳全体を使って、情報処理の仕方を学習したのです。

そのあとようやく、私は活性化を学びました。そうやって学びを進めることができたのは、その間、「自分を評価することをやめた」からだと思っています。

私はすべての日本人に対し、「もっと時間をかけていい」と言ってあげたいのです。

リネット私の経験では、日本人は自分に対して非常に厳しい人が多いですね。特に、フォトリーディングがすぐに習得できなかった場合です。私はすべての日本人に対し、「フォトリーディングは本当に重要なスキルなのだから、時間をかけて学んでください」と言ってあげたいのです。フォトリーディングを理解し、それを活用する時間を、自分にとってあげてくださいと。

いまはストレスの多い時代ですから、「フォトリーディングをすぐに習得しなければいけない」と思う気持ちもわかります。ですが、リラックスしてストレスを解放し、その上でフォトリーディングをしてみてください。するとこうなります。今日は目的を設定した。やったね! 次の日、準備について学んだ。やったね! そしてその翌日、本を 4 冊フォトリーディングした。さぁお祝いだ! もう拍手喝采です。

リネットさん

ところが、多くの場合、最初に 1 人でやってみたフォトリーディングで思うような結果が得られないと、人は諦めてしまいます。なんと悲しいことでしょうか。

新しいスキルを学ぶとき、そこには必ずプロセスがあります。まず、私たちは「自分が何を知らないか」を知らなくてはなりません。フォトリーディングを学ぼうと決意する、それは素晴らしいことです。でも、いったん学び始めたら、脳は混乱を経験するものなのです。脳は、混乱を経ずに学ぶことはできない。脳にとって混乱は必須なのです。

でも、大人は混乱を嫌います。大人はいつも答えを知っていたい。「どうしよう、やり方がわからない」なんて姿は見られたくないわけです。その結果、多くの大人は混乱をフラストレーションに変換します。最初に思うような結果が得られなかった、もうやめよう。学ぶのはもうやめだ。フォトリーディングはもうやめだ。人生にもっとチャレンジすることも、もうやめだ。

しかし、フォトリーディングをやり続ければ、混乱が起きるのは当然なのです。フォトリーディングは、人生のあらゆることを学ぶ方法です。5 つのステップを順序よく行なうことがすべてではまったくありません。フォトリーディングは、脳の両半球を使って人生を楽しむプロセスそのもの。ですからフォトリーディングは、新しい仕事を覚える、よい親になる、ゴルフに上達する、そういったことすべてに役立つのです。

オリンピック選手は成功のために準備をする。フォトリーディングをする私たちは、どうでしょうか?

リネットさん

リネットオリンピック選手のことを考えてみましょう。たとえば水泳の飛び込み競技で、飛び込み台の上に立つ選手を見ると、彼らがいかに集中しているかがわかります。彼らの目を見ればわかります。彼らは自分の内側に入りこみ、自分がこれからどんな飛び込みをするかについて、非常に明確な目標を設定したであろうことがわかります。そして飛び込みの瞬間、彼らはすでに、その飛び込みが“成功する”態勢にあります。

ところがフォトリーディングでは、人々が成功の準備をしていない場合があまりにも多い。フォトリーディングにおいては逆に、人々はわざわざ“失敗する”準備をしているのです。なんと悲しいことでしょう! 彼らは自分に言うわけです。ああ、私は学ぶことが苦手だ。ああ、自分はこのステップを全部覚えるなんてとてもできない。ああ、自分は年をとりすぎている。いやいや、自分はまだ若すぎる。本当にばかげています! でも、それが事実なんです。

このように、私たちはフォトリーディングがうまくいくための準備をしていない。評価にとらわれていると、学習はできません。シンプルにこう言えばよいのです。「今日はうまくいった」「今日はうまくいかなかった」。それ以上の評価はなしです。うまくいったか、うまくいかなかったか。

そしてこんなふうに考えます。おそらく、活性化で著者との対話があまりうまくいかなかったのは、私の質問がよくなかったからだ。あるいは、この著者は私の質問に対する答えを持ち合わせていなかったからだ。わかっているのは、活性化における著者との対話で、私は望むような結果を得られなかった、それだけだ。

そうしたら前に戻り、質問を変えればよいのです。あるいは、その本を読む目的を、「この著者が自分に教えてくれる別の有益な情報を探すこと」に変えるのも一案です。そうやって、学びを進めていってほしいと思います。

―大人が学ぶということについて、素晴らしい分析をありがとうございました。最後に、これからフォトリーディングを学ぶ人たちにメッセージをいただけますか?

リネットわかりました。私のメッセージはこうです。あなたは、新しい学び方を学ぶことができます。自分の心を楽しむことができます。混乱する機会を楽しむことができます。混乱を経験することは、すべての人にとってよいことです。そして、フォトリーディングは人生を変える、生き方を変える可能性を秘めているということも、伝えたいですね。

―お話をうかがっていて、「楽しむ」という言葉を何度も聞くことができたのが印象的でした。

リネットそうでしたか?

―はい、フォトリーディングはがんばって勉強するもので、楽しむものではないと思っている人が、案外多いと思いますから。

リネットそうですね。私は、フォトリーディングをするとハッピーになれることを知っています。フォトリーディングをすると楽しい気持ちになり、自然と笑顔になります。そして、楽しめば楽しむほど、フォトリーディングはうまくいくのです。ストレスはすべての学びを閉ざします。楽しさと笑いと笑顔が、学ぶ才能を開花させるのです。それこそが、私たちが求めるものです。

私は、数ヶ月前に幸せについて書かれた重要な本を読んで以来、ある実験を行なっています。それは、何かハッピーなことを考えてからフォトリーディングをするということ。そうすると、フォトリーディングがさらにうまくいくんです。私が思い浮かべるのはもちろん、私のハッピータイムのお供、ブラックチョコレートです(笑)。

リネットさん

Lynette Ayres

ラーニング・ストラテジーズ社
マスター・フォトリーディング・インストラクター・トレーナー

アメリカ・ネブラスカ州出身。1991年にフォトリーディング・インストラクターとなる。現在は、ラーニング・ストラテジーズ社マスター・フォトリーディング・インストラクター・トレーナーとして世界中を飛び回り、各国でのフォトリーディング・インストラクターの育成に尽力している。

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